大空との約束 ー過去ー【完】

第6章 /見届けたい願いがある




ドン!


「全く、どいつもこいつもだらしないわね!」



目の前でグイグイ酒を煽るママ。周りには空の酒ビンがコロコロと…



「和馬まで早々に潰れるなんて!信じらんないわ!」



周りの皆は既に酒に潰れて眠っている。…いや、1人はお酒のせいではないけどね。



「まぁ、冗談はさておき」


コツン、グラスを机に置いたママは私に鋭い視線を向けてきた。それをヘラリ笑って交わし、梅酒を煽る。



「私と2人で話しをしたくて、和馬に睡眠薬を盛ったわね?」


「…バレたか」



そう、酒に酔ってキス魔となった山崎を和馬君の方へ蹴飛ばし、和馬君がキレてサルを吊るし上げている隙に、常備している睡眠薬を和馬君の飲んでいたボトルに盛った。



それを凪達も少し飲んだみたいで、今や起きているのは私とママのみ。




「ん-……」


フルフルと膝の上で眠っているシンが、身体を寒そうに震わせた。そして、腰に腕を回し、お腹に顔を刷り寄せてきた。



「ふふふ、かわい」


ふわふわ頭を撫でて、擦れ落ちかけた毛布を引っ張りシンにかける。


ちなみにヨルは私達のソファーに凭れるように座り眠っている。ほんと2人共、猫みたい。



「ヨル君とシン君、カスミから聞いていた通りね」


「ん?これでも随分と人間臭くなったのよ?」


「そっか、……ねぇ?」


「なに?」


「シャワー長かったわね?何してたの?」



……………。



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