大空との約束 ー過去ー【完】



「もしもし?」


『あ、ど-も。僕です』



この声、…原田か。


「誰です?」


『ククク、分かってるくせに』


「…何故、私の番号を?」


着信は水色の携帯。



『え~?案外簡単ですよ?世の中金ですよね~』


「成る程、簡単ね」


『ね?だから簡単でしたよ?彼を刑務所から出すことも』


「、!?」


『はははッ。今日、彼は出所しましたぁ~。さぁ、大変ですね?…ククク』



クソッたれめっ


何故今日なの!?



思わず病院を見上げる。


彼はもう、助けてはくれないのに。それでも無意識に彼を求めてしまう。



たかちゃん…




「…わざわざそれを教える為に?」


『え-?まさか。今回は報告と、お礼。それとお知らせですよ』


「…意味が分からない。お礼って何?もしかして、原田家が除名されたことかしら?」



そう、原田家と華宮家は、父さんがやっと除名に踏み切り、草野の系列から除名された。



『そうですよ。僕、草野の家、嫌いだから。ふふふ、今回は感謝してますよ、カスミさん?』


「…アナタ、その為に影山達に付いたの?草野から離れる為に?」


『勿論、他に理由なんてありませんよ。…こんなバカの集まり。正直、この間の奴等の軽率さには呆れました』



やっぱり、ね。


アレはアイツ等の独断だったらしい。なんとなく分かってたけど。



『まぁ、それはいい。大事なのは、お知らせの方ですよ』


「何?」


『この間のお礼に、僕から2つのプレゼントです。まず1つ。変わったこと、ありませんでしたか?例えば…、゙お友達″とか』




ナルちゃん?


コイツ、一体何を…



「…どういうことかしら?」


『さぁ?そのうち分かりますよ。もう1つ、…それもそのうち連絡が入るのでは?』


「連絡?」





゙ブーブーブー″


『おや、さっそく来たようですね。では、忙しそうなので、僕はこれで』


「あ、待ちなさい!」




プチッと通話が切れた携帯を睨み付ける。チッ、舌打ちしながら黒の携帯を取り出す。



  • しおりをはさむ
  • 14
  • 9
/ 460ページ
このページを編集する