大空との約束 ー過去ー【完】

第7章 / 草野の強欲の塊





放課後、公園には何のへんてつもない普通のシルバーのワゴン車が停まっていた。それに近づき窓を叩き乗り込む。





「お帰りなさい、ヒメ」


「ただいま、」




ブーンと発進した車。お金持ちに定番の黒の高級車ではないのには訳がある。




まぁ、父さんも私もあまりそういうのを好まないというのもあるが。




唯でさえ人間嫌いの気がある私は、学校にいる時まであの媚いるというか、貼り付けた偽りの笑顔の世界と同じ環境にいたくなくて…




私が ゙草野の令嬢″であることは、周りには秘密にしている。



それにこうして外見を変えてしまえば、案外隠すのは簡単で、





だからこうして、たかちゃん達は学校の迎えには自分の車だったり、屋敷にある適当な車で迎えに来てくれている。





まぁ、わざわざ私立の誠凛学園に通っているのは、理事長が父さんの友人で、うちの事情もいろいろ知っているから便利だったからだけど。





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