大空との約束 ー過去ー【完】

第7章 / 惹かれあう ゙心″






あの後私は屋敷に帰って自分の部屋へ戻った…と、見せかけて今は和馬君達がいる宿舎の屋根の上にいる。どうやって登ったかは秘密。




サァ―…






ここから見えるのは、草野の無駄に広い庭。そこには夏の花がたくさん咲いている。




その中でも、一際目立つのがヒマワリ。


たかちゃんの好きな花。




ヒマワリを見ていると、凪のことを思い出す。



彼の笑顔は、いつもあたたかい。






…なぎ、



ぎゅう、膝を抱えてそこに額を乗せる。




思い出すのはさっきの会長とのやり取り。




もう、断ると決めたのに…凪達に対する暴言だって、撤回させるつもりだったのに…





会長のあの憎悪と嫌悪の色を孕んだ瞳を見ると…、




小さい頃に言われた数々の言葉を思い出して、怯んでしまう。




いつもなら大丈夫なのに。他の人間が相手なら、怯んだりしないのに…





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