大空との約束 ー過去ー【完】

第7章 / 笑顔の仮面を外せ





電話の後、彼が何かの決意を立てたことを知らない私は、ぴょ-んと屋根から飛び降りた。が、しかし。




「ヒメ~?またそんな所にいたんだぁ。探しちゃった」




ストン、と着地した地点の近く。語尾にハートをつけたような喋り方をするサルがいた。






「…なんでここにいんの、」


「え、だってココ、ヒメが屋根の上に潜んでる時の着地地点じゃん」






ココ、とは宿舎の裏のことで…いつも屋根の上にいると怒られるから、わざわざこんなところに飛び降りていたのに…サルに気付かれていたらしい。





「いつからいたの?全く気づかなかった」


「ははは!ヒメに気配を悟られる程、俺も落ちぶれてねぇ~よ?」


「……。」


「ははは!ヒメむくれてる!リスみたい!かわいい!」


「うざっ」






ははは、と私を指差しながら笑うザキに悪態をつく。つ-かコイツまじいつからいた?芝生に座っているところを見ると、5分やそこらじゃないよね?





…電話の内容までは流石に聞こえてないと思うけど、




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