大空との約束 ー過去ー【完】

第7章 / 放課後アナタと屋上で





「終わった~?」




ビクリッ、肩が揺れて振り向く。そこには誰もいない。


ゆっくり立ち上がって、投げ捨てられたパーカーを羽織り、ウィッグと伊達眼鏡を拾ってカバンに積める。




向かうは屋上の死角となる場所。…アイツのお気に入りの場所。





「…終わったよ、ポカリ野郎」


「ふ~ん」




どうでも良さそうに返事をする嵐の横に同じように座る。




「アクエリアスありがとう」


「ん」


「荒れてたってどんな感じ?」


「ん~?お前のいない隙を突くかのように女が何人も迫ったが、そいつ等を全部゙やかましい″の一言でぶった切ってた。そんで、有り余る情熱をサッカーに注ぎ混んでたよ。周りが恐怖でおののく程に」


「…なるほど」




どうやら嵐も被害者らしい。申し訳ない。




っていうか、さっきの凪の




゙…さみしかった″





あれはかわいかった。私だとあんなに上手く言えないね。凪は妙にあまえるのが上手い。



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