大空との約束 ー過去ー【完】

番外編 /草野家父の幸せな憂鬱

◎小学校低学年


こんにちは。


草野隆志っていいます。


突然ですが。


俺には、とても気の強い、大切で大好きな奥さんがいます。



彼女は、パワフルで働く女&ママ代表の姉御肌。怒らせると誰よりも怖い。



そして、小学校に入学したばかりの娘とその2つ下の娘。ま、娘が2人もいてとても幸せです。






「はい、注目!って、こら、カスミ本を置きなさい!スミレは人形置きなさい!」


「「なぁに、ママ?」」


「問題です。女に必要なモノとは?」


「はぁい、ママ!リカちゃん人形だとおもいまぁす」


「違うわよスミレ!人形なんて無くても問題無いわ!」


「はぁい、ママ。しふぉんけ-きたべたいです!」


「違うわよ!また今度買ってきてあげるから!」


「やったぁ!」


「しふぉんけ-き?」


「って、違う違う!そうじゃないわよ!」


「「?」」


「いい?女は『愛嬌』なんて言うけど、それは違うわよ!」


「「?」」


「女に必要なモノ。それは『度胸』と『根性』よ!」


「「おぉ」」


「男なんていざという時、何の役にも立たないんだから、自分の事は自分でどうにか出来るようにしなきゃダメよ?」


「はぁい」


「ま、たしかにお父さんはヘタレでたよりないもんねぇ」



ヘタレって…


なんだろう。何だか切ない。



「そうよ!いい?アンタ達は、私に似て優しくて美人なんだから、強くなきゃダメよ!いいわね?」


「はぁい、わたし優しい女の子になる~」


「わたし、しふぉんけ-きわんほ-るまるまる食べられるようになる~」


「…わ、分かったわカスミ。そんなにシファンケーキ食べたいのね」


「ママ、ママ!わたしもほしい!」


「はいはい」


「ふわふわしてるんだって。凪ちゃんと嵐兄がいってた」


「へぇ。アンタ、あの子達には懐いてるわよねぇ」


「ん?あの2人おもしろいよ?」


「わたしやだぁ。カスミちゃんとられるんだもん」


「あらあら、スミレったら…シスコン予備軍かしら?」




嬉し悲しな事に、


うちの娘たちは、完璧皐に似てきているような気がするなぁ。



あ、シフォンケーキ買いに行ってこよう。



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