何度でも君に恋をする。

再テストでも君に恋をする。 /読者8000人様感謝*記念

「待ってたって?何を?」

「君を」

「……何、で?」

「数学の再テストだったんでしょう?」

「………………お恥ずかしながら」

「僕が悪かったから」

「え?」

「前にノート貸してくれた時、沢山間違えてるのに気づいたのに。ちゃんと伝えれば良かった」

「いやいや。どう考えてもあなたは悪くないよ」

「ごめん」

「……私こそご迷惑をおかけしました」

「帰ろう、か」

「え、一緒に?」

「ここでさよならっていうのも変じゃない?駅までの道は同じなのに」

「確かに」

「うん」

「うん(………なんだろう。この丸め込まれた感)」

「…あのさ、」

「はい」

「僕で良かったら協力するけど」

「…えっと?」

「数学。好きだから、さ。教えるの上手くないだろうけど手伝うくらいは出来ると思うんだ」

「いいの!?」

「うん。放課後、少しくらいなら」

「ぜひっ!お願いします!!」

「(……目が怖い)」

「でもどうしてここまでしてくれるの?」

「まあ、罪滅ぼし?」

「そんな負い目に思わなくても……」



『再テストでも君に恋をする。』



私が「どうしてあの時協力してくれたのか、今でも不思議なの」と言うと、

彼は「ノートの間違いを伝えなかったのは嫌われたくなかったからだから。僕が臆病なせいで君に迷惑をかけた」と言いました。


付き合う前の2人のお話。



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