何度でも君に恋をする。

【バレンタイン】イベントがなくても君に恋をする。 /読者10000人様感謝*記念

「具合どう?」

「大丈夫。…心配かけてごめん」

「良かった。あ、ゼリーあるんだけど食べる?」

「……うん。ありがとう」

「はい」

「いただきます」

「…仕事、忙しいの?珍しく部屋も散らかってるし台所はカップ麺とエナジードリンクばっかりだし」

「ちょっとね」

「もしかして土曜日に私と会う約束したから?土曜日出勤すれば終わるはずの量を一日分巻いてたの?」

「…、」

「仕事だ言ってくれれば土曜日会えなくても気にしなかったのに…。土曜日出勤が多いのも十分知ってるし」

「…………会いたかったんだ」

「え?」

「土曜日はバレンタインだから。だからどうしても会いたかった」

「…、」

「ずっと心残りだった。…高校生のときに僕がバレンタインをすっぽかしたこと」

「そんなの何年前の話?あのときはお互い子供だっただけだよ。今なら同じ間違いはしない」

「…うん」

「最近気づいたんだけどね、高校生の頃の私はただイベントを口実に会いたかっただけだと思うの」

「口実?」

「そう。忙しいあなたに構ってもらうための口実。きっと本当はバレンタイン当日じゃなくても会えれば満足だったんだと思う」

「…、」

「今ならそれが自分でよく分かってるから。特別な日なんてなくてもいいの。あなたが毎日元気でいてくれたらそれでいい」

「っ、……泣きそう」

「ふふ」



『イベントがなくても君に恋をする。』



私が「いっそ記念日やイベント事はやらないルールにしちゃう?」と言うと、


彼は「え…」と言いました。



0
  • しおりをはさむ
  • 54
  • 1218
/ 134ページ
このページを編集する