キスと嘘と甘い火遊び

嫉妬と嘘と甘い火遊び /読者200人様*感謝記念

「りぃって服にこだわらないよね」

「あーそうかも。オシャレに気を遣うのとか苦手だな」

「ワンピースとか着てみたら?」

「ワ、ワンピース…」

「そ。きっと可愛い」

「………ッ…、」

「今度着てよ」

「いや、持ってないけど」

「え、ワンピース持ってないの?」

「うん」

「1枚も!?」

「うん」

「(………そんな人いるんだ)」

「(……そんなに珍しいかな)」

「買いに行こうか」

「それはちょっと。葉山さんといるところ誰かに見られたら困るし……」

「そっか、うん」

「うん」

「じゃあそのうち買う機会があったら見せて」

「付き合う人がワンピース好きだったらね」

「は?」

「え?」

「誰かと付き合うの?聞いてない」

「今すぐってわけじゃないよ。誰かに告白されたわけでもないですし」

「(…………敬語、てことは)」

「もうこの話やめましょう」

「やだ」

「えー」

「………この前家に電話してきた佐渡くんて子いたよね?」

「え、名前覚えてるの?」


「俺あの子嫌い」


「意味わかんない」

「だってりぃへの好意を隠そうともしないんだもん。告白、されてないよね?」

「……………されてないです」

「ふ〜ん?」

「何なの、もう」

「次に告白されたときは彼氏いるってちゃんと言うんだよ」

「い、言いませんー!そんなこと」



『嘘つきと嫉妬と甘い火遊び』



「佐渡くんの前でワンピース着ないでね。嫉妬するから」

「………ッ…、そんなこと言うの、ズルい」

「知ってる。りぃのことになると俺はルールを無視してばっかりだから」


葉山さんには嘘がバレる、りぃの話。



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