キスと嘘と甘い火遊び

肉じゃがと嘘と甘い火遊び /読者400人様*感謝記念

「俺さ、肉じゃが嫌いだったんだよね」

「知らなかった、ごめんなさい。下げるね」

「違う。これは好き。っていうか、肉じゃが好きになった」

「いいよ、嘘つかなくて」

「いや本当だって。肉じゃがって暖かい家庭の象徴って感じで嫌いだった」

「なにそれ、」

「はは。でもりぃが作ってくれたから、好きになった」

「暖かい家庭、関係ないじゃん」

「うん。でも愛はあるでしょ」

「………っ、」

「なに、照れてるの?かわいー」

「照れてません」


「はいはい、これ美味しいよ。本当に」


「……まあ、練習したから」

「え、俺のために?」

「違います。……ふと思い立ったの」

「ふ〜ぅん」

「もう葉山さんやだ」



『肉じゃがと嘘と甘い火遊び』



「俺ピーマンも嫌いなんだよね」

「(なんか、……可愛い)」

「りぃが切ってくれたら生でも食えそう」

「………嘘つき」

「まあ、それくらいりぃが好きってこと」


りぃの肉じゃがだけは食べられる葉山さんの話。




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