キスと嘘と甘い火遊び

恋敵と嘘と甘い火遊び /読者800人様感謝*記念

♪〜♪〜♪〜

「りぃ、電話鳴ってるよ」

「あーうん。ごめん今揚げ物してるから手離せない」

「俺が料理代わろうか?」

「ううん大丈夫。またあとで掛け直すから」

「そっか。あ、切れた」

「大事な用事だったらまた掛かってくるよ」

♪〜♪〜♪〜

「…、」

「…、」

「………掛かって来ましたけど」

「誰から?」

「ちょっと待ってて。えーっと?佐渡…たい、たいせい?大きいに成るって漢字」

「ああ、佐渡くんか。じゃあ後でいっか」

「…………誰?男?」

「そんな立派な名前で、さすがに女の人なわけないでしょ」

「元彼?アタックされてんの?え、それとも彼氏候補?うわ、へこむー」

「葉山さんうるさい」

「その彼とはどんな関係なんですか」

「職場の同僚。それだけ」

「職場の同僚ねえ。平日の夜に電話してくるほど仲良しな同僚?」

「そういうわけじゃないけど。今度お食事行きましょうって話になったから、それだと思う」

「食事?2人で?」

「さあ」

「…、」

「…、」

「りぃ」

「……はい」


「どこにも行かないで。ずっと俺の側にいて。“ただの同僚”なんかにふらふらしたりすんなよ」


「…っ、」

「電話は出ないで。食事も行かないで。仕事場でも2人きりはだめ」

「だからそんな関係じゃないって、」

「いいから」

「葉山さんどうしたの?今日、なんか変」

「……怖いんだよ。社長の俺より“ただの同僚”の方がずっと有利な気がして。あっさり持って行かれそうで」

「ふふ」

「わーらーうーなー」



『恋敵と嘘と甘い火遊び』



「(ヤキモチ妬いてる葉山さん可愛い…)」

「(佐渡か。……厳重マークだな)」



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