キスと嘘と甘い火遊び

共犯と嘘と甘い火遊び /読者8,000人様感謝*記念

「やっとりぃに触れられる」

「1週間ぶりだね」

「連絡しなくてごめん」

「……………彼氏みたいなこと言わないで」

「…、」

「ニュース見たよ」

「……ごめん」

「結婚、するんだね。……今まで彼女だと思い込んでた自分が馬鹿みたい」

「りぃ、聞いて」

「婚約者いないって言ってたのに」

「違うんだ。婚約者は家が勝手に、」

「何が違うの?勝手に決められた相手だろうが関係ない。婚約者がいることは事実でしょ?」

「……黙っていたことはごめん。婚約は解消するつもりだから、わざわざ不安にさせる必要はないと思ったんだ」

「でも結納の日程も決まったって」

「俺も1週間前まで知らなかった」

「…、」

「信じて欲しい。俺が好きなのはりぃだけなんだ。……頼む」

「そんな言い方したら相手の人に失礼だよ」

「りぃ!」

「だってこんなの浮気じゃない!葉山さんが結婚したら不倫になるんだよ?」

「りぃ以外と結婚するつもりはない」

「……嘘つき」

「知ってる」

「……最低」

「知ってる」

「…、」

「本当は分かってる。俺が目指す物の為にもこの結婚は避けられないことも。独り善がりの我儘で周りを傷つけていることも。でも好きなんだ。……りぃの側にいたい」

「だめ」

「じゃあ突き放せ。本気で嫌だと思うなら俺を拒めばいい。拒まないならキスするよ」

「……んッ、…やだ、」

「否定しながら受け入れるなよ」

「ちが、」

「違わない」



『共犯と嘘と甘い火遊び』



「……これでりぃも共犯だ」

「ひどい」

「だめって言いながら抱かれるりぃもひどい女だと思うけど」

「…、」

「好きになってごめん。でも、もう離してあげられない」


やっぱり不倫は心の弱さって話。



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