キスと嘘と甘い火遊び

授業参観と嘘と甘い火遊び /読者50,000人様感謝*記念

「啓太、今日お前の母ちゃん来んの?」

「来ねー!授業参観に母親来るとかだせーもん。低学年じゃねんだからさ」

「だよな!だせーだせー」

「まぁ、父ちゃんは来るって言ってたけどな!」

「は?母ちゃんが来るのははださくて父ちゃんが来るのはださくねーのか?」

「ったりめーよ!」

「へー、変なの」

「変ってゆーな!男と男の約束なんだかんな!」

「男と男の約束?なにそれ、かっけー」

「だろ?今日だけは父ちゃん仕事休んで来てくれるっていう約束なんだ」

「ふーん。まぁ、啓太の父ちゃんなら来ても恥ずかしくなくていいよなぁ。社長なら自慢できんじゃん」

「はぁ?父ちゃん社長だからっていいことねーよ。遊びに行く約束すぐ破るし。出掛けても電話ばっかだし」

「あー…、それはビミョい」



『授業参観と嘘と甘い火遊び』



「ただいま!父ちゃんは!?」

「おかえりなさい。お父さんならさっき高木さんに電話で呼ばれて会社に行ったわ。授業参観はどうだった?」

「最悪だった!父ちゃん帰って来たら母ちゃんからもう絶対に授業参観に来んなって言ってよ」

「あら、どうして?お父さん来て緊張しちゃった?」

「違う!……俺が発言したら父ちゃん教室で泣き出したんだ」

「ふふ。だからあの人あんなに嬉しそうだったのね」

「笑い事じゃないよ!父ちゃんが教室で泣くとかダサすぎる!恥ずかしかった…」



葉山Jr.は葉山さんより気が強いって話。



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