【完】歪愛

⑤緊縛 /逃がさない

side 成瀬 蒼衣

初めて、花絵を犯した。
ずっと望んで居たことだったし、拘束してまで無理矢理繋がったのは初めてだった。

ウブなふりをして、処女じゃなかったのはショックだったけれど、最近の高校生だったらあり得なくもない。
勿論、嫉妬はしたけれど、淫乱となじるたびに反応して悲しげな顔をする花絵が可愛かった。
俺としては、プレイの一環だった。
花絵を追い詰めるほど、傷つけていたなんて気づいていなかった。

幸せな気持ちで起きると、隣に花絵はいなかった。

首輪を外したままにした自分を呪った。
最後の方は我を忘れて花絵を求めてしまったため、鎖が煩わしくて外してしまったのだ。
花絵が俺に縋り付いてくるから、油断してしまった。

舌打ちをして、ぱっと支度をすると俺は部屋を出た。
散々やり倒したから、そう遠くへは行ってないはずだが、花絵は何時間前に起きたのだろう?


いつものコンシェルジュが挨拶してくれる。

「ねえ、今朝、このくらいの女の子、ここ通らなかった?」

「ああ、2時間近く前に通りましたよ。そういえば、成瀬さんのお連れ様でしたね。ぱっと思い当たりませんでした」

「ここを出て、どっちの方行ったか分かる?」

「申し訳ございません。そこまでは…」

「そうか。ありがとう」


コンシェルジュに礼を言ってマンションを出る。
2時間も前じゃ全くわからない。




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