【完】歪愛

⑥共依存 /所有権

またマンションに戻り、部屋まで連れてこられた私は案の定、ベッドに投げられた。
抵抗する間もなく、首輪つけられる。


「本当、バカ犬。いや、犬でももっと賢いか。動物以下だな、お前」

「…、私の初めての相手、お義父さんだよ?血は繋がってない…、お母さんの再婚者だけど。週に2回はやってたかな…、ねぇ、気持ち悪いでしょ?最低でしょ?、」

意を決して私は言った。

「ははっ…、だからお前はそんなに不幸そうな顔してたのかよ。死ぬほど腹がたつけど…、悪くないね」

「…は?」

思わぬコメントに私は言葉が出なかった。
そりゃあ、同情してもらうために言ったわけではないけれど、まさか無理矢理犯した義父を容認するようなことを言うとは思わなかった。


「そのオトウサンに感謝だね。俺が好きな花絵を作ってくれたんだから」

「ひどい!!私、本当に死ぬほど辛かったんだよ!?なんであんな奴を擁護するような…」

「そうやって不幸のどん底みたいな顔をしていた方が、花絵は可愛いよ」

ニヤリと笑って、成瀬の指が頬を撫でる。
私は唇を噛み締めて、涙をこらえた。
だって、あんまりじゃないの。
なんであんな奴が擁護されるの?私の気持ちは?

「はぁ…、可愛い」

成瀬は感嘆のため息をついて、私にキスをする。




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