【完】歪愛

しかしながら、さっきの北山は…、あいつは…、なんだったんだ。


俺がひたすら苛立って腹が立ってるというのに、そっちのけで教師…、確か、サカキ?となか良さげに話していた。

俺には愛想を振りまかないくせに、サカキには笑顔で対応していた。


本当に腹がたつ。


感情のままにあいつの首を噛んだ。


普段は涙一つ見せず、痛い事をしても少し眉を寄せる程度にしか表情が変化しないやつが薄っすらと涙を浮かべて睨んできたのだ。


その顔が脳裏に焼きついて離れない。


加虐心を煽る顔…
もっと痛がらせたい

サカキに笑顔を見せるなら、俺は泣いた顔を見てみたい。


なんて…、自分は思ったよりも歪んだ性格になってしまったのかもしれない。



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