【完】歪愛

③絶望

side 北山花絵

学校を飛び出してひたすら走った。
お父さんを探して。

記憶を頼りにお父さんがいるであろう会社があるあたりを目指して電車に乗った。

最寄りっぽい駅で降り、そこからはただ歩いた。

こんな時間に高校生がいたら、サボりか何かかと思われるだろう。
周りを歩いている、お昼休みらしいサラリーマンにジロジロと見られる。


でも、もしかしたらお父さんと同じ会社の人かもしれない。


お父さんも今、お昼休みで外に出ているかもしれない!


その思いだけが私を動かしていた。


心も体もボロボロで、首には流血痕があるだろうけど…


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