【完】歪愛

④やっぱり嫌いな人 /朝

あの夜のその後、無言で私に抱きついていた成瀬は、突然私を抱き上げ、寝室に向かったり

突然のことに私は驚いて、ジタバタした。

「なっ!?ど、どこに?」

「…、この部屋、ベットとか布団とか1セットしかないから、一緒に寝よう」

「な、何いってるの!?年頃の男女だよ!?」

「…」

そして、器用にドアを開け、電気をつけた成瀬は、私を大きいベットに投げ捨てた。

「わぁ!?」

びっくりした。
下はベットとはいえ、突然投げ捨てられたらびっくりする。

成瀬は照明の暗さを調節すると、隣に滑り込んできた。

「ね、ねぇ、私ソファでいいです」

「言うこと聞いて」

「…はい」

有無を言わせない、成瀬の言葉に、大人しくしておく。

広いベッドなのに、成瀬はわざわざ私を抱きしめる。

「あ、あの、狭くないです?もう少し離れて寝たほうが寝やすいかも…」

「この方が俺は寝やすいけど」

なんか文句ある?と語尾につきそうなくらい、不機嫌オーラが出ている。

大人しくしとこう。
私はゆっくりと目を閉じた。




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