【完】歪愛

④やっぱり嫌いな人 /学校


「あの、私、先に学校行くので」

朝食の後片付けをして、玄関で靴を履きながら、成瀬に向かって話しかける。

歯ブラシを咥えながら、成瀬が玄関まで来た。

「どうして?一緒に行けばいいじゃん」

若干、聞き取りづらさはあるものの、何を言ってるかはわかる。

「いや、流石にそれは…」

「俺は構わないけど?」

「それこそ、クラスどころか、学校中、私の味方がいなくなります!敵作りまくりになります」

「ふーん」

「で、では、お先に…」

「いってらっしゃい」

「い、いってきます」

久々だった。いってらっしゃいって見送られるの。
成瀬だって、数分後には家を出る側になるけど、それでも、なんとなく擽ったくて嬉しかった。



.

0
  • しおりをはさむ
  • 18
  • 7
/ 177ページ
このページを編集する