【完】歪愛

⑤緊縛 /堕ちていく


それから、どれくらいたっただろう。
成瀬は部屋を出て行った。
数分して、水の流れる音が聞こえてきたから、お風呂に入っているのだろう。

私はむくりと起き上がると、下着を探した。
服を干しているところに、私の下着も干してあった。
さっとそれを外す。
干し方も完璧だし、やはり、成瀬はこの家に女の子を泊めたことがあるのだろう。

早く彼女でも作って、私を解放してくれれば良いのに。


恨めしげに自分の下着を睨んでいると、後ろから抱きすくめられる。
成瀬のクセなのだろうか?

「何?自分の下着眺めてんの?」

「な、眺めてな…、って、イヤァァァ!!?服を着て!服!!」

「本当にうるさい。俺の家なんだから、着ても着なくても俺の自由でしょ」

「も、本当に、やめて。耐性がないんだから」

手で目を覆いながら、いう。
先ほどまでの殺伐とした雰囲気が嘘のように柔らかい。

「処女だもんね」

そう言いながら、スリスリと体を擦り付けてくる。
な、なんか異物が。
女子にはない異物が…。

「やだっ!本当にやだっ!変態!あっち行って!」

別の意味で泣きそう。
彼女がいない理由、これかもしれない。
パッと体が離された。

恐る恐る、目を向ける。

「残念、下は履いてました」

ほんと、殺される前に殺してやろう。



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