グリムリーパーⅦ

グリムリーパーⅦ /†嵐の前の……†

「じゃあな」

それは余りにも唐突だった。


だから、寝室の床を拭いてたあたしは、「ふぇ?」と間抜けた声を出して顔を上げた。


寝室のドアの所には才蔵がいた。


玄関の方に体を向けて、視線だけこっちに向けてる。


完全にとまではまだいかないけど、随分と動きが軽快になった才蔵は、声を掛けるまで全く気配を感じさせなかった。


「えっと、今『じゃあな』って言った?」

「ああ?」

聞き間違えたのかと思って確認しようとしたのが失敗。

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