早喰いロック!【完】

第伍章/アイアン・ストマック=ボブ! もう一度、オレと《勝負》しろ!

 昼下がりの歌舞伎町の裏通りを行く、男の姿があった。

 三日月みたいなしゃくれ顔の、《口利き屋》のジョーだった。余程好きなのか、今日も豹柄のシャツを着ていた。

 肩をいからせ歩くその後姿に、呼びとめる声があった。

「――《早喰い勝負》に出たいんだけど」

「ンぁ?」

 こんな往来のまんなかで、と訝りながら振り返ったジョーは、呼びとめた声の主を見るなり驚愕した。

「!? お、お前は……!?」

     ※
 

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