おやすみ、いい夢を

君の叫びは聞こえてる /おかえり

等流が目を覚ますと見慣れない白い天井が広がっていた。少し顔を右に向けると、金色の髪が見えた。ぼんやりした頭のままそれに触れようと腕を動かそうとしたが、激痛で動かせなかった。ああ、そういえば“おかあさん”に殴られたんだ、と思い出す。
「ん・・・・らる・・・?等流・・・!目が覚めたのか!?」
コズモが等流が目を覚ましたのに気づいた。嬉しそうに等流の顔を覗き込む。
コズモは触れるか触れないかの優しい手つきで等流の頭を撫でた。
「よかった・・・ほんとよかった・・・!等流、ほんとごめんな、俺等流のこと守るって言ったのに、こんな痛い目にあわせて・・・ごめん、ほんとにごめんな・・・」
コズモの青い目がゆらゆら揺れて、等流の顔にぽたぽたと雫が落ちる。
等流は無事な方の左手でコズモの顔に触れた。コズモは驚いて目を見開く。等流は何かを伝えたそうに口を開いた。コズモは聞き逃さまいと急いで耳を等流の口に近づける。
「た・・・けて・・・くれ・て・・・・・あ・・りが・・と・・・・・」
呼吸と同じくらい小さな小さな声で等流が言った。

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