おやすみ、いい夢を

「ポリネシアにある小せえ島なんだけどさ、海がすげえきれいなんだ。海の上にコテージが建っててさ、直接海に出れる」
等流はその様子を想像しているようだった。
「海にちょっと潜ったらさ、カラフルな魚がうようよいるんだ。こんな感じにーーー」
コズモは等流の頬を少しつついた。
「近寄ってくるんだ。何時間でもいれるよ。あ、あと近くにハート型の島もあるんだ。見たら幸せになれる島。等流といっしょに見たいな」
コズモは等流の背中を一定のリズムで叩きながら、ささやき声で話し続けた。等流は時折口を挟んだが、だんだんその琥珀色の瞳がぼんやりとし、瞼が落ちてきた。
「これから楽しいこと、一緒にいっぱいしような?」
等流はゆっくりと意識が沈んでいくのを感じた。
「おやすみ、等流。いい夢を・・・」

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