おやすみ、いい夢を

「等流すげえいい匂いする、落ち着く・・・」
コズモは等流の髪に顔を埋め、深く息をする。等流はそれが恥ずかしくて顔を真っ赤に染め、少しだけ体を捻った。
「なぁ、今日一日暇だから、どっか行きたいとこある?あ、さすがに1日じゃボラボラ島は無理だけどさ」
コズモが等流の顔を覗き込みながら言う。等流はコズモの青い目を見つめ返し首を傾げた。
「いっつも俺が行きたいとこに等流連れてってるからさ、今日は等流の行きたいとこに行きたいんだ」
等流は考え込んだ。今まで命令されたことだけをしてきたので、自分が何をしたいのか分からなかった。
「考えつかない?あ、じゃあ選択肢だそうか。いち、動物園、に、水族館、さん、映画館、よん、んー牧場、ご、あー美術館とか?どう?」
コズモは指を1、2と立てながら言った。
等流はしばらく考えていたが、遠慮がちに、に、と口を動かしながらコズモの人差し指に触れた。
「水族館?おっけー!じゃあそうしよう!でもあと10分ぎゅっとさせて」
そういうとコズモは等流をぎゅう、と抱きしめ、そのサラサラとした長い髪を撫でた。等流は心から安らぎを感じ、ゆっくりと息を吐いた。

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