おやすみ、いい夢を

あなたに好きと言いたい /雨の止んだ日

雨が毎日じとじとと降る頃になると、等流の右腕のカーゼは取れ、皮膚は元通りになり、等流はまた料理をするようになっていた。
「うわハンバーグうまそう~!」
料理をする等流を後ろから覗き込みながら言った。等流は少しはにかみながらコズモのほうを見る。コズモは嬉しそうに等流の額にキスをした。
「俺、コップとか並べるな」
コズモがそういうと等流はうん、と頷いた。コズモはくしゃっ、と等流の髪を撫でると、コップを手にダイニングに向かう。
等流はフライパンの火を止め、盛り付けようと白い皿を手に取った。ハンバーグをフライ返しに乗せ、皿に乗せようとしたとき、等流は手を滑らせ皿を落とした。カチャン、と音を立てて皿は真っ二つに割れた。しばらく等流は目を見開き茫然と割れた皿を見ていた。
等流は無意識にハンバーグをフライパンに戻し、割れた皿を掴んだ。元通りになるのを祈るように、皿の破片を握りしめた。手の皮膚は切れ、白いキッチンの床にぽたぽたと血のが落ちたが、等流は気づかないようで、ますます強く皿の破片を握りしめた。

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