おやすみ、いい夢を

あなたに好きと言いたい /ラブレター

等流は悩んでいた。
日付は7月6日。コズモの誕生日が4日後の7月10日に迫っていた。しかし等流はコズモに何を贈ればいいのか分からなかった。ネットで『誕生日 男性』などで検索してみたが、出てくるのは財布や腕時計などで、コズモが今さら欲しがるとは思えなかった。
はあ、と深いため息をつくとコズモが心配そうな顔で等流の顔を覗き込む。
「どうしたんだ、等流?体調悪いか?」
等流は慌てて首を何度も横に振り、コズモに微笑んで見せる。コズモは安心したようによかった、と言うと等流にチュッ、と音を立ててキスをした。
等流は少し顔を赤らめながら思った。
自分はこんなにもコズモから与えられているのに、コズモに何もあげられていない。
誕生日にはなんとかコズモを喜ばせたい、等流はそう強く思った。


まずは千流にきいてみよう、そう思いコズモがお風呂に入っている間に遠慮がちに何かパソコンで作業している千流に近づいた。千流は何か言いたそうな顔で自分の傍に来た等流を見ると、すぐにパソコンを閉じ、等流の頬をさらりと撫でながら微笑んだ。
「どうした等流。何かあるのか?」
等流はスマホの画面を千流に見せる。
『コズモの欲しいもの分かりますか?』

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