おやすみ、いい夢を

コズモの好物なら母さんに聞くのがいい、と千流が言うので等流はソフィアにメールを打つことにした。
朝から何度も何度もメールの文面を見直し、ようやく文面を書き終えたのは次の日の夕方になってからだった。

“はじめまして。コズモくんとお付き合いしています大川等流と申します。
ソフィアさんに一つお伺いしたいことがありましてメールを差し上げました。
突然の無礼をお許しください。
コズモくんの誕生日が目前に迫っています。
そこで私は彼の大好物を作りたいと考えています。
オムライスが好物だということは知っていますが、それ以外の好物を知りません。
お手数ですがコズモくんの好物をお教え願えませんでしょうか?”

失礼はないはず、そう思い震える指でメールの送信ボタンを押した。そわそわと落ち着かない心地で携帯を置くとすぐに携帯が鳴った。等流は驚いて飛び上がり、慌てて携帯の画面を開いた。
ソフィアからの返事が返ってきていた。

“等流ちゃん、丁寧なメールありがとう。
コズモの誕生日をお祝いしてくれるのね。とっても嬉しいわ。
コズモの大好物はいろいろあるけど、オムライス以外だったら唐揚げが好きよ。あとはカルパッチョとか。誕生日ケーキは毎年ガトーショコラだったわ。もちろん、コズモは等流ちゃんが作ってくれるものだったらなんだって大喜びするわ。きっとコズモは等流ちゃんがコズモのことを思ってご馳走を用意してくれるのが一番うれしいと思うわ。
夏休み2人でイタリアに来てくれることを本当に楽しみにしているからね”


等流は緊張して震える手を抑えながらなんとか文面を打ち、間違いがないか10回は確認してから返信を返した。
“お早いご返信ありがとうございます。ソフィアさんのお料理ほどおいしいものが作れるかわかりませんが、精一杯頑張ってみます。私も夏休みにお会いできることを楽しみにしています”

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