おやすみ、いい夢を

千流はすこし口角を上げた。

「お前、会ったことないのに女子だって決めつけてるのか?男子だったら余計にがっかりするぞ」
「多分女子だって!だって姉貴の名前に似てるじゃねえか」
「わたしを基準にするな」

千流は再び本に目を戻す。

「でも、いい名だな。お前、見つけたら連れてこい」

コズモは嫌な顔をした。
その顔をちらりとみると、千流は低い声で言った。


「問題ないよな」

はい、とコズモは頬をひきつらせて答えた。幼い頃から力関係は変わらないのだ。

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