指先からロマンチカ【完】

指先からロマンチカ /touch.12







谷さんとのお出掛けで、パンケーキの味が分からないだとか、直視出来ないだとか。



そんな訳の分からない事を考えてる暇はなかった。





「数学意味分かんな過ぎじゃない?大丈夫?」




テスト前日に、普段授業を聞いてないツケが回ってきて、プチパニックを起こす。



XもYも、求めても何にもなんないし!



生物だって勉強しても面白くないし、古典も現代文も頭を抱えるしかなくて。




現代文で携帯小説から問題を出されたら、あたしは100点取る自信しかない。




解釈とか言葉に込められた意味合いとか、本当完璧過ぎる。




「界人くんが恋しい…」





流石に勉強してなさ過ぎて、普段だったら少しくらい読む時間を取るけど今回ばかりは無理がある。




次のテストは、もう少し余裕を持って勉強しよう、そうしよう。




参考書を眺めながら、頬杖をついて溜め息を吐き出す。




「楽しそうだな」




隣の部屋から聞こえてくる微かな話し声に、羨ましさを感じる。




お兄ちゃんはミツくんと2人で仲良くお勉強中である。




谷さんはバイトが終わって、夕方から勉強会に参加するらしい。




ちなみに、1番頭が良いのはミツくんでお兄ちゃんと谷さんは普通らしい。




「あたしも教えて欲しい…」




普通ですらないあたしは、本当にピンチ。



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