指先からロマンチカ【完】

指先からロマンチカ /touch.17




ヘタレなはずの谷さんが積極的で、キャパオーバーしたあたしは、プールでミツくんにベッタリしてお兄ちゃんに怒られた。




殺されるかと思うくらい睨まれて、お兄ちゃんのミツくんへのベタ惚れ具合にニヤけた。



リアルでも男の子同士は美味しい。




プールの後は谷さんも忙しそうで、中々会う事がなくて。



嬉しいような残念なような、複雑な感情は見て見ぬフリをした。



ミツくんとは、お買い物したりお喋りしたりして。



仲の良さに磨きを掛けてたけど、仲良くなり過ぎてお兄ちゃんの機嫌が悪くなった事は誤算だった。



機嫌が悪くなったというか、ただお兄ちゃんがヤキモチ妬いてただけだけど。


こんなに面倒な奴だったのかと、実の兄の面倒臭さに何回溜め息を吐き出したか分からない。




これでミツくんとの素敵なイチャイチャ写真撮れてなかったら、あたしは怒ってたからね。




夏休みでフォルダが潤ったから良しとしてるけど。



実はちょっぴり顔を隠して、青い鳥にアップして皆と萌える話しちゃったりしたけど、許して欲しい。




─尊い


 
その一言と共に、お兄ちゃんがミツくんに膝枕をしてあげながら、単語帳を見てる写真をツイートした。




いや、本当にリビングでこの光景を見た時はすぐ携帯を構えてた。


まるも他の人達も、あたしと思考回路は同じだから皆して尊いだとか、しんどいだとか。




語彙力の失われた返事が送られてきた。



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