指先からロマンチカ【完】

指先からロマンチカ /touch.21




純圭くんの誕生日の為に、考えて考えて誕生日プレゼントを買った。



パスケースにしたけど、純圭くんとの出会いが駅だから、なんて単純になっちゃった。




考え過ぎて乙女思考に迷い込んだあたしは、もうそれしか考えられなかった。




「吐く…」




そして遂に今日は純圭くんの誕生日。



ハッピーハロウィンである。


あたしの心は全然ハッピーじゃないけどね。




緊張し過ぎて吐きそうだし、心臓は飛び出てきそうだ。




「おてて震えてるわろた」




震える指先を見て、全く笑えない状況を言葉だけが笑っていた。



表情はもう死んでて、とてもじゃないけど今から告白する人間の表情じゃない。



ミツくんが、純圭くんを連れて来る約束の時間まであと30分。



とりあえず、落ち着きたいし現実逃避したいし、なんて青い鳥を開いていた。





─朝ご飯逆流しそう

─え、無理じゃない?

─望みないから無理なんだけど

─まず恥ずかしくてしにそう




どんどん呟くけど、呟く内容がだんだん病んでる人みたいになってちょっと冷静になれた。



大丈夫、病んではない。



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