指先からロマンチカ【完】

指先からロマンチカ /touch.04




「いいから部屋から出て行って!」



あたしを笑う兄と、あたしに告白してきた顔を真っ赤にしてるイケメンと、楽しそうに見てる可愛い男の子。



一先ず、3人を部屋から追い出す。




「押すなよ、ブス」


「うるさい、ハゲ!」


「フサフサだわ。ハゲは親父に言え」


「どっちもハゲ!」




お兄ちゃんと口喧嘩をしながら、何とか部屋の外まで押し出して。




「ほんっと嫌い!最低!」



思い切り3人を睨みつけて、部屋の扉を勢い良く閉めた。




「若葉、お父さんハゲなの?」


「最近抜け毛が悩みの45歳だ」


「そんな事より、あの子に謝れよ…」





扉越しに聞こえてくる会話に、溜め息を吐く。





「もうやだ」




頭を抱えながら、目に入った携帯を手に取る。




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