指先からロマンチカ【完】

指先からロマンチカ /touch.06




谷さんがあたしの家に遊びに来るらしい本日。



あたしが家に居る必要もないので、家の近くの本屋さんに寄り道をしている。


家に居たら、谷さんにあのストレートな感情をぶつけられて、ドキドキしない自信もない。



苦笑しながら本屋の中を、あの漫画の新刊がそろそろ発売だった気がする、と漫画のコーナーに向かう。




「あった…!」




目当ての新刊を見つけた途端、目を輝かせて一直線にその本へと向かうあたしは、多分傍から見たら変人だろう。




「うわ、格好良い…」



小さな声で格好良いと呟きながら、イケメンが表紙の目当ての新刊を手に取る。



よくある三角関係の話なんだけれど、兎に角ヒロインの女の子が好きな男の子が格好良すぎるのだ。



前回はこんな気になる所で終わりなのかと、本当に泣こうかと思った。



だって、男の子が当て馬の男の子からヒロインの女の子を奪った所で終わるんだよ?




続きが気になり過ぎて、もはや拷問だったよね。




あの後、どうなったんだろうと、表紙を見ながらニヤニヤと妄想を繰り広げる。



当て馬の男の子は、潔く身を引いたのか、余計な事を言ったのか。



当て馬の男の子って、イケメンだけど邪魔だ!ってなっちゃうよね。




そして核心ついてくるよね、最高。




出来れば当て馬の男の子にはずっと片想いをして、切ない表情をして欲しい派である。



男の子の当て馬って邪魔だとは思う瞬間が多いけど、好き!ってなるんだよなぁ。




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