永遠回帰

永遠回帰 /第八章 記憶

失踪人捜索がこんなにも難しいものだということを、結城は改めて思い知らされていた。

思えばいつだって、叔父任せで、自分の力で推理し考えることをしてこなかった。

そのツケが、ここにきて一気に結城に降りかかってきた。

長谷川奈々から依頼を受けて丸3日。

高校時代の友人たちを訪ねてみたが、北海道と結びつく事柄は出てこなかった。

結城は、パソコンを立ち上げインターネットに接続する。

ふいに叔父の声が聞こえた気がした。

『ったく、今どきの奴らは足を使わずにすぐに指先だけで解決しようとする』

これが叔父の口癖だった。

インターネットがない時代は、足を使って地道に調べ上げたものだ……と酔っ払いのグチのように毎度毎度聞かされていた。

『ネットで調べた方が、断然早い』

などは、口が裂けても言えなかったが、事実北海道の宿泊先一覧なども、こうしてわずか数秒で表示される。

しかもご丁寧に、住所、電話番号、マップまで付いている。

その代わり、叔父の築いてきた人脈は半端ではない。

捜査の協力をしてくれる人が、方々に存在した。

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