夜天使 Ⅱ【完】

*第五章* /誓那として

アランと別れ、いつもの真っ白な部屋に戻ろうとした時、後ろから明良が呼び止める。


「どこにいく?」


「えっ?」


「どこに行くんだ?」


「どこって‥部屋に」


「夕飯、作るんじゃないのか?」


「えッ?‥でも」


「谷が買い物して、キッチンで待ってる」


「たあくんが?‥いつの間に」


「あいつはバイクだから早い。

買い物も他のヤツをつけたから、まともにできてるだろ」


--‥たあくんの扱い方をちゃんと解ってる明良って凄い。


「行ってこい」


「‥うん」


キッチンに入ると、たあくんが大量の買い物袋を広げ、袋の中を漁ってた。


「‥たあくん?」


子供のような笑顔を向けるたあくんは、前のように私の存在を視界に入れない冷たさは、微塵もなくなっている。


「おう、せいちゃん。
ちょっと、こっちきて見てみろ」


手に持った袋を差し出しながら、私を手招きする。


そんなたあくんの隣に行き、袋の中をのぞき込むと。


「うわぁぁ‥スゴい」

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