鳥雄 呪殺の法則

作者仇野慶次郎

「呪殺の法則が働いている。ショータ君を傷つけてしまった呪いだ。このままならば数日で霊に生命力をすべて吸い取られ、心臓がとまるだろう。消えるってことだ。」

ある日、高樹は、奇異な病で余命僅かな少年マコトを見てほしいと依頼される。向った静かな住宅街にあるマコトの部屋を訪れると、高樹は、あまりの邪気の凄さにむせかえってしまう。間違いなくこれは呪殺の法則が働いていると直観した高樹は、相棒のサバトラ猫みぃーたと雀のミドの3匹で、マコトに取り巻く邪気の正体に挑む。世界で一番恐ろしいのは、生きている人間。その人間の発する思念は、消えることなくたまり続ける。イニシエの人々が発見し、利用してきた呪いの法則に、反旗を翻した高樹達の記録。