気ままな猫が溺愛中【完】

悩みました。


体育祭も終わって、平凡な日常が戻ってきた。


はい、いつもと同じように登下校は秋人と一緒です。指を絡めて手を繋ぎながら、ゆっくりと二人で歩いて行く。今までもそうだったんだけど、もう当たり前のようになってたんだけど、


なんか恥ずかしい…!


私の手を包み込んでしまう程の秋人の大きい手とか、腕同士が当たってしまうこととか、時折繋いでいる手が確認するように力を込められるのとか、今までも気にしてたのは気にしてたけど、それ以上に気にしてしまう。


由香に、秋人と付き合ったことを言ったが、まだ好きかどうか分からないということも相談してみた。


すると、


「キスされた?」


ド直球にそう聞かれ、顔が熱を帯びたのが分かったが、戸惑いながらもゆっくり頷いた。


「…マジか。先輩手早すぎでしょ。あ〜キスされた時に嫌だとか、気持ち悪いとか思った?」


ボソッと初めに何か言った後、そう聞かれて考えてみる。


…なんか頭がふわふわした感じがしたけど、気持ち悪いとは思わなかったかなぁ。秋人の唇、柔らかくて熱くて、私溶けるんじゃないかとも思ったけど、むしろ気持ち良かったような…。


そこまで考えて、その時のことを思い出してしまい、余計に真っ赤になるのが分かった。


「…気持ち悪いとは、思わなかったよ。」


下を向いて、顔を見えないようにしながら答えた。


「それならいいじゃない。嫌いなやつとか、どうでもいいやつとはね、キスなんて出来ないわよ。小春みたいな子は特にね。」


そう断言され、そうなのか、と納得する。


じゃあ私は少なからず、秋人を異性として受け入れてるってことなのかな?


「きっと、好きだって思える時が来るわよ。あんたら会わない日なんてないじゃない。ゆっくりいけばいいのよ。」


そう微笑みながら優しく言われたため、そっか、そうだねと少し自分の心が秋人に傾いているのを感じながら返した。


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