気ままな猫が溺愛中【完】

言いました。



もうすぐ冬休み前のテストが始まるという時期、学校で授業を受けていると、マナーモードにし忘れていた携帯が鳴った。


しかし、授業中に携帯が鳴るなど日常茶飯事であるため、私は焦るが特に先生には言われない。


マナーモードにしとけよ~ってぐらいだ。


そっと携帯を開き、マナーモードにするとともに、ついでに送られてきたメールを見てみる。


―――小春に似てるのいた!


そんな文面と共に添付されていた写真を開くと、


…リス?


それも頬袋にいっぱいに何かを詰め込んで、まだ詰めるつもりなのか手には木の実らしきものを持っている。その横で、そのリスを笑いながら指さしている葵さん。


正直、リスは可愛いがそれを見て笑っている葵さんを見ると、馬鹿にされている感は否めない。


喜ぶべきなのか、怒るところなのか、反応に困ってしまう。


無難に、どこにいるんですかと返信する。


あれから、葵さんから登録したよとの連絡があり、毎日メールが来る。


それも、明らかにどこかへ遊びに行ってるもので、大学に行っているのか謎だ。


でも毎回送られてくる写真はおもしろいものや可愛いものが多い。


私は毎回、少し楽しみにしながら葵さんとのメールを続けていた。


携帯を閉じて前を向くと、由香が振り向いて私を見ていた。


「珍しいじゃない。メール?誰から?」


そう聞かれたため、


「同じバイト仲間だよ。」


そう答えると、ふ~んとじっと目を覗き込まれる。


…?


首を傾げると、


「…いや、何でもないわ。でも、ほどほどにしときなさいよ?」


よく分からないことを言われる。


…携帯触りすぎってことだろうか。


とりあえずそう解釈して、頷いた。


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