気ままな猫が溺愛中【完】

教えてもらいました。

またしても家まで秋人に送ってもらった。ただいま~と家の中に入っていくと、鞄を下す。


夜ご飯は母の分も一緒にオムライスをちゃちゃっと作った。


オムライスは私の得意料理だ。切れ目を入れると、トロンと卵がご飯の両側にかかる様子をテレビで見た時、どうしてもこれが食べたくて練習したのだ。それも毎日。ようやく上手く作れた時は嬉しかったが、それから数カ月の間、卵料理禁止令が出された。


それからは頻回に作らないようにしているが、毎日作っていただけあって卵を半熟に仕上げるのは楽勝だ。


母のオムライスはラップをして置いておく。きっと今日も遅いのだろう。


お風呂に入ろうと服を脱いでいると、鏡に映った自分の姿が視界に入る。


…あれ?これ何?


首元が赤くなっている。斑点のようなもので、数か所に至る。


思い返しても、虫に刺された記憶もない。痒みも痛みもないことから、まぁいいかと気にせずお風呂に入った。


――――――――――――――――――


翌朝、家を出ると秋人が立っていて、私の首元に視線を止めると、満足そうに笑みを浮かべて私の手をとる。


……?


私は首をかしげながらも、秋人が何も言わないので何も聞かなかった。


教室まで送られ、由香が来るのを待つ。


…なぜか視線を感じ、教室内はざわざわと騒がしくなる。



0
  • しおりをはさむ
  • 760
  • 855
/ 370ページ
このページを編集する