FeelⅥ



数時間後目を覚ますと、辺りは既に暗くなっていた。



「起きたか?」



ずっとそのままの体勢でいてくれたのか、眠る前と変わらない景色。



「お前今日よく寝るな・・・・薬は?」




「・ ・ ・ ・ 飲んでないよ。多分疲れちゃってた。」



「そうか。」




少し不安げな顔を見せる龍。




「龍」




「ん」




もう一度龍の胸に顔を寄せ腕を回す。





ああ。龍の匂い。



「どうした?」



「んーん。」











「ってそこ二人。イチャイチャしてないで早くクジ引いて。」




光樹が割り箸の束を取り出した。





「くじ?」




向きを変えて、龍の胸に背中を当てて寄り掛かる。




「そう。肝試しのペア!」




・・・・へぇ。肝試し。





へぇ。




「私、い」




「全員強制参加だよ。」




行かないと言おうとしたのに、遮られた。




なんで今日あんな思いしたのに。本当に皆バカなの・・・・?




考えられない。




「あ、ちなみに川付近や橋らへんは暗いから無しね。危ないし。」



そういう問題?



何故だか、さっきまでビビってた伸也君達までもがウキウキしているように見える。




男ってわからない。




「どうしても行くなら、私は龍と」





「くじ引き」





「えっ?」




「くじ引きって決定したからさ。」





光樹は二ッと笑う。




くっ。いつもは可愛いのに。




「ほら、早く。」



龍を見ると呆れた顔をしてる。



だから、仕方がなく私達は割り箸を引き取った。




  • しおりをはさむ
  • 918
  • 3795
/ 429ページ
このページを編集する