生贄x

神の章 /鳥目男



なんて馬鹿なやりとりが日常化してきた最近はもっぱら私の方が命の危機に見舞われている。

洒落にならない身体に食い込んでいた縄の痕が服に擦れて痛いと言うのに、時間的にもあまり暗くならないうちにはやく買い物をした方がいいと獄さんが言い出して、治療もできないまま現在は外にいます。

お前らがボケ倒すから時間食ったんだろ!!と心の中では悪態吐きまくりでしたが、疲れたのでやめました。

もう嫌です。ここ最近、私の扱いは雑さを増していると思うのです。

首を狙う暇もなく、むしろ自分の身を守るのに精一杯なんですけど??

いつからこうなった?!と考えて歩いていれば獄さんがおもむろに私の手を繋いできました。

これもここ最近、買い物に行くときは必ずされることのひとつです。

あの誘拐された時以来、目と鼻の先にあるスーパーに行くだけでも必ず手を繋がれるようになりました。

それが警戒してのことだとはわかっているんですが……


「まあ、可愛い。妹さんかしら?」
「お兄さん格好いいわね。」
「おつかいなんて良い子ですね。アメちゃんあげるわね。」
「これでお菓子買いなさい。」


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  • 1994
  • 22105
/ 325ページ
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