生贄x

神の章 /ラック



ちょこちょこと獄さんについて行けば電車に乗り継ぎ、かなり田舎のほうまで連れてこられました。


「私、電車初めて乗りました!!」


きゃーっ!と目的も忘れてはしゃぎながら窓の外を見ていると獄さんに頭を鷲掴みにされて


「お前は何歳だ。大人しく座ってろ。」


セリフはまるで保護者なのですが、至近距離で私に凄んでくる顔は般若のごとくでした。


「多分十八くらいだと思うんですけどね。」

「多分?」

「私、捨てられたので自分の正確な歳ってわからないんですよね。」


ふんふん、と鼻歌交じりに過ぎ去る景色を眺めて言えば「ふうん」と隣で獄さんの声が聞こえた。


「そう言えば獄さんたちは何歳なんですか?」


不良といえば学生の印象が強いのですが…?

振り返ると、獄さんは黒髪を片耳にかけて


「俺は二十歳だけど、ミューと坐はお前と同じで正確な年齢はわかんねえんだと。だから適当に成人済してる年齢言ってる。」


まあそりゃそうか。ミューさんに至っては遺伝子から育てられたわけですし、年齢とかどっから数えるんだって話しですよね。

坐さんは本当にあらゆることにおいて謎めいてますが。


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  • 1994
  • 22105
/ 325ページ
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