生贄x

神の章 /生贄お休みします!



「休み?」

「はい!私用で一日だけ、お休みをいただきたいのです!!」


次の日、超絶不機嫌な坐さんを起こして皆さんに集まってもらいリビングにてそう言うと


「生贄に休みとか聞いた事ねえぞ。」


獄さんがあくびまじりに今日の朝食のおにぎりを頬張りながら呆れた目を向けてきた。

背後ではクスクスとラックが笑っていて、ミューさんなんて煙草を吸ってうつらうつらしている。

全くもって興味ゼロのこの人たちの中でまともに話しを聞いてくれるのは意外にも坐さんでした。


「私用とは?」


けれど坐さんの視線は私の背後で笑っているラックに向いていて、私が話していいのかどうかわからなくなりそうです。


「会いたい人がいるんです!!」


思わずミューさんの方を向いてしまう。それはあの人の吸っていた煙草と同じ銘柄。

パチパチと火が弾ける音と甘い匂いと綿あめみたいにくるくる上る煙。

視線を感じたのか、ミューさんも赤い目を私に向けてそれからにっこりと懐っこく笑ってきた。そして…


「僕は反対。」


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  • 1994
  • 22229
/ 325ページ
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