生贄x



二人とも信じられないと言いたげな目で私を見てくるものですから理解が追いつきません。


「はい、大体三日に一度のペースでキッチンの食パンが無くなっているで首を取る為に待ち伏せしてたのです!!」

「その努力はすげえが、内容がなあ…」


突っ込むのも疲れたと言う獄さんの呆れた眼差しは無視です。


「スワりんがよく相手してくれたね。あの人必要最低限しか話さないしいつも一方的なのに」

「私も一方的に話しました!」

「ああ…、納得」


はい!と手を挙げるとミューさんは棒読みでそう言うなり、興味をなくしたのか再び視線を戻してしまいました。

獄さんもそう言うことなら、と私を離してくれて5分過ぎてしまった時刻を見ながらノックをしてみます。

けれど中から声は聞こえず、そろそろと扉を開けて中を覗くと真っ暗。

いや、予測はしていたのですが窓ひとつ無い部屋でよく一人でこもれますね?!

これ常人だったら発狂ものですよ?!

なんて思いながらもホラーハウス以上に完全なる闇世界に足を踏み入れている気分が恐怖をそそる。


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  • 1994
  • 22230
/ 325ページ
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