HOTARU―一瞬-トキ-の輝きは、蛍のように―Ⅲ【完】

ep.12 一般人と一般人と /若頭

 



祥希が帰ったその日の夜、溜まり場にいたあたしに連絡がきた。




“明日午後7時、如月組に行く。”




というメッセージが。




明日の夜…………か。




その時間なら、溜まり場にはいるんだが…………どう抜け出すかが問題だ。










「…………恭?どうした?」



「ううん。なんでもないよ」



メッセージが届いた翌日。つまり今日の午後7時、如月組に来るっていう事に、頭を悩ませているあたし。そんなあたしに声をかけてきた哉に、笑みを作って返す。




連絡すれば協力はしてくれるだろうけど…………。




頬杖ついて窓の外を見る。まだお昼を過ぎたばかりで、時間が長い。




仕方ない。一応、連絡しよう。




しまっていた携帯を取り出し、メッセージをくれた相手に連絡。そんな早く返信はこないだろうと思い、メッセージを送った後、携帯をしまおうとするとすぐにきた。
早い!と思いながら開くと、“大丈夫だ。任せろ。”なんて表記されていた。




任せろって…………。




その言葉に不安を抱いているあたしは、この無駄な時間が早く終わればいいなと、授業中に思うのでした。





 

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