HOTARU―一瞬-トキ-の輝きは、蛍のように―Ⅲ【完】

ep.10 眠れぬ地で /合同合宿――交流

 



「お待たせしましたっ!」



走って集まっている皆の元へ行くと、心配している顔や不安な顔をしている人が多く見えたが無視して並ぶ。



「…………全員集まったな。それでは、各グループに分かれて今から配布するルートを散策する。なお、途中で先生に会うと思うが、ちゃんと話をするように」



話…………ねぇ。




それがただの話じゃないと思いながら、今話されている事を右から左に聞き流す。こういう事は聞き流した方がいいって分かっているから、聞き流す。




本当はクイズ、とかだったりするのに。



「俺達は倍、歩くみたいだけどな」



「倍?」



「えぇー!?」



先にルートをもらっていた諒平が紙を見て言うと、友也は首を傾げ、世奈は嫌な顔をして声をあげる。



「仕方ないね。あたし達はそういうグループなんだから」



二人の反応が予想出来るくらいだったから、つい笑ってしまった。





 

0
  • しおりをはさむ
  • 23
  • 21
/ 720ページ
このページを編集する