Spiral【完】

─ 14.


素肌をしっとりと包み込むような高級なバスローブを身に纏って、私はまたソファにちまっと腰かけていた。
ミネラルウオーターのペットボトルは既に空っぽ。

無音に耐えきれずテレビをつけてみたが、あまりにも大きな画面がちょっと怖くてすぐに消してしまった。

私と入れ替わりに折原さんは今、バスルームを利用中。
考えたって仕方がないと意を決した筈なのに、だからといって落ち着くわけがない。

しばらくしてまたガチャリと音をたてたバスルームの扉に、身体がピクッと反応してしまった。

私と同じバスローブを着た折原さんは、慣れた様子でまた缶ビールを手に戻ってくる。

「なんか飲むか?」

それをついつい目で追ってしまっていた私に、折原さんが首を傾げた。


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