Spiral【完】

─ 23.


沢村主任には、裕にすべてを打ち明けた時のように、時間をかけて少しずつ折原さんとのことを話した。

何度も何度も泣きそうになりながら、時には泣きながら、主任は話を聞いてくれた。
駒谷課長は相変わらず、オフィスでさりげなく私の様子を気にしてくれる。

裕にはメールで、課長や主任に気にかけてもらっていることを報告した。
理解者が増えたことを、裕は喜んでくれた。

私は本当に人に恵まれていると思う。
だけど、折原さんとの今の状態についてだけは、裕にも主任にも話すことができなかった。



折原さんがマンションに来るのは、2日に一度の時もあれば、1週間ほど空くこともあった。
事前にメールや電話の連絡はない。

ビールを飲んで、シャワーを浴びて。
あの部屋の大きなベッドで私を抱くと、折原さんは紙幣を降らせて帰っていく。


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